キューティ・ブロンド3

 『キューティ・ブロンド』の主人公エルの従姉妹が今回の主役。
 ストレートの明るい金髪と高い鼻を持つ美人の双子、アニーとイジー
イギリスからビバリーヒルズに引っ越して夢みたい!
 ――が、学校は規律の厳しい名門校。制服は紺のブレザー。
奨学生は貧乏人と蔑まれ、意地悪お嬢様が好き勝手やってるのが当たり前。
 美人で双子で転校生、目立たないはずがなく、お嬢様の彼氏が粉かけてきたからさぁ大変。
お嬢様の陰謀が双子を窮地に陥れるのでありました。


 1作目の高校リメイク版、という印象。
・服を値切る
・男にモテる
・ピンク大好き
・ブルネットに敵視される
・先生にも異端視される
・てか学校で浮きまくってる
・パーティーに誘われるが嘘のドレスコードを教えられて晒しものになる
・正当に頑張る
・必殺モテポーズ指南
・味方ができる
・ピンチになる
・弁護人として法廷に立つ
・証拠と証言で99%有罪をひっくり返す
・恋も友情も上手く行ってハッピーエンド


という流れを踏襲しています。


 お嬢様の、嫌味ったらしい「あはっ☆」って笑い方が癪に障ること障ること(笑)
対双子ならではの「相手をわざと間違えて話す」攻撃も性格が悪くて良いw


 1作目と比べて
ガールズパワー! よりも、双子と家族の絆、すれ違い、成長に重きが置かれています。
ブロンドだから馬鹿にされる、という描写も見受けられませんでした。 そもそも貧ny…スレンダーですし。


 全体的にはしょられている印象でした。
EDにカットされたシーンが入っていたのですが、それ丸々じゃなくても、一言台詞が入るだけで分かりやすくなるのになぁーと残念に思うことが数か所。
特に「彼は鉛筆削りの音を嫌う」という一言は入れた方がいいと思いました。


 秋のイギリスでの家族団欒の回想は、何回見てもうるっときました。
がんばれーがんばれーイジー! 


 エル・ウッズの突き抜けたパワフルさと、それに伴う爽快感はそれ程ありませんが、
アニー&イジー・ウッズのまだ未熟ながら頑張る姿を応援してしまう作品でした。